新入社員として働き始めたばかりの方の中には、学生時代との働き方や考え方の違いに戸惑う方も多いでしょう。専門スキルを磨くことに集中しがちですが、長い会社員生活を乗り切るためには、ひとつの専門性だけでなく、他にも鍛えるべきスキルがあります。これらのスキルは、社内での成長だけでなく、転職や独立といったキャリアの選択肢を広げるためにも重要です。
この記事では、新入社員の皆さんに向けて、今だからこそ学んでほしい、そしてこれからのキャリアを支える「ポータブルスキル」を厳選して3つ紹介します。
目次
専門分野の他にこれを勉強しておくべき3選!
それでは早速、専門分野以外で身につけるべきスキルを3つご紹介します。それぞれがなぜ重要なのかを理解し、自分なりに納得することも大切です。
ゆっくりでも継続して英会話を学ぼう
英会話の重要性は、さまざまな場面で耳にしているかもしれません。目新しさはないと感じるかもしれませんが、英会話スキルがないと海外旅行が難しくなるだけでなく、会社での昇進にも大きな壁となります。英会話力はあなたの可能性を広げる鍵となるのです。
英会話を学習しておくことのメリットは?
英会話の習得には時間がかかるため、早めに学習を始めることが重要です。英語が必要になるタイミングは突然訪れることが多いため、基礎的な英語力をつけておかないとチャンスを逃す可能性があります。また、継続的に英語に触れることで、特にリスニング力やネイティブの自然な表現を学ぶことができます。
・ 海外旅行へのハードルが下がり、新しい体験の機会が広がる
・ 会社での昇進の可能性が高まる
・ 長期間の学習でリスニング力や表現力が向上する
英会話を学ぶなら、海外の講師からのレッスンがおすすめです。ネイティブ発音に慣れつつ、学校では学べない自然な表現を身につけることができます。特に、コストを抑えつつ時間や場所に縛られない学習をしたい方には、オンライン英会話が最適です。
さらに、定期的に自分の英語力を測定することも重要です。おすすめはTOEIC L&Rテストです。私の経験上、英会話力とTOEICスコアは比例するため、定期的な測定を通じてモチベーションを保ちながら学習を進めましょう。
実体験からのおすすめ
私も入社10年以上は英語を使う機会はほとんどありませんでしたが、偶然海外顧客とのプロジェクトに参加する機会を得ました。私はそれまで英会話を少しずつ続けていたおかげでリスニング力と英語で話をされることに慣れていたため、そのプロジェクトにもスムーズに参加することができ、さらにそのプロジェクトの中で英語力を向上させることで、プロジェクト自体も成功に導くことができました。
みなさんも入社当初から少しずつでもよいので英会話を続けてみてください。オンライン英会話の中では私はDMM英会話をおすすめします。無料体験レッスンも提供されており、無料で有料会員と同じレッスンを受けることができます。
FP3級レベルの知識は社会人だからこそ大切
新入社員として会社での生活がスタートすると、初めての給料やボーナスに喜びを感じる一方で、お金に関する知識が不足していることに気づく場面も多いのではないでしょうか。実は、社会人としてのキャリアを始めたこの時期だからこそ、FP(ファイナンシャルプランナー)3級レベルの知識を身につけておくことは非常に重要です。
FP3級は「お金の基本」ともいえる資格で、日常生活に役立つ実践的な知識が満載です。この知識を持つことで、給与管理や税金、保険、資産運用といったお金に関する幅広い分野を理解できるようになります。
なぜFP3級が必要なのか?
多くの人はお金に関する知識を持っているようで、実は学ぶ機会が少ないのが現実です。そのため、両親や友人と同じ感覚でお金を扱ってしまいがちです。しかし、税金や保険の仕組みを正しく理解していれば、将来お金で困る可能性を大幅に減らせます。
・ 税金の仕組みがわかる
給与から何がどのように引かれているかを理解できる。
・ 保険の基本を学べる
必要最低限の保険の重要性がわかり、無駄な支出を防げる。
・ 相続や贈与の知識が身につく
税金を抑えた資産の受け渡しが可能になる。
実体験からのおすすめ
私は最近FP3級を取得しました。勉強期間はおよそ1ヶ月程度です。勉強してみて感じましたが、FP3級は誰でも知っておくべき基本知識だと思います。自分自身がお金に困らないようにするためにはみなさんにとってほしい資格です。
「お金の勉強」としては、人気チャンネル「両学長 リベラルアーツ大学」をおすすめします。お金よりも大事なものがあるので、お金なんかに困らないようにしていきましょう。
簿記3級レベルの知識は会社でも独立するにも必要
最後にご紹介する必要な知識は「簿記」です。学生時代に簿記を学ぶ機会がなかった方も多いと思いますが、簿記の知識は社会人にとって欠かせないスキルです。
・ 会社のお金の流れを理解できる
売上や経費、利益の仕組みを理解できるため、日常の業務や会議でも数字に基づいた発言ができるようになります。これにより、上司や同僚からの信頼も得やすくなります。
・ キャリアアップに直結する
数字を読む力は、管理職やプロジェクトリーダーに求められるスキルです。また、起業を目指す場合にも、自社の財務を把握するための基本となります。
・ 個人の資産管理にも役立つ
家計簿をつけたり、投資計画を立てたりする際に、簿記の知識があれば収支バランスが簡単に把握できます。また、「何が資産で何が負債なのか」が明確になり、無駄な支出を減らすことが可能です。
・ 財務諸表が読めるようになる
簿記の知識があれば、会社の決算書や財務諸表を読み解けるようになります。これにより、自社の経営状況や業界全体の動向を客観的に理解する力が養われます。
簿記の知識は「数字を理解する力」という一生役立つスキルを提供してくれます。新社会人のうちに身につけておけば、仕事だけでなくプライベートでも大きな武器となるでしょう。
私生活でも簿記の知識があれば何が資産で何が負債なのかがわかるようになります。そしてその資産価値を計算して、現在純資産がいくらなのかを意識して生活することでお金にも困りにくい人生に近づきます。
さらに会社内でも簿記の知識は必要になります。会社では黒字倒産という言葉もあるように資産が多ければそれだけで大丈夫というわけではありません。それぞれの部署が予算を立てて、その実績を分析する力は必要になるのでその基礎となる簿記の知識は社会人誰もが知っておくべきです。
番外編:タスク管理にはGoogleカレンダーの「タスク」がおすすめ
新社会人になると、日々の業務やプライベートの予定が増えてきます。その中で「やるべきこと」を頭の中だけで管理しようとすると、抜け漏れや優先順位の混乱が生じることがあります。ここでは、Googleカレンダーの「タスク」機能を活用してタスク管理を効率化する方法を紹介します。
Googleカレンダーでタスク管理するメリットは?
Googleカレンダーの「タスク」機能は、シンプルで直感的な操作が可能なため、初心者でも始めやすいタスク管理ツールです。以下のような利点があります。
・ スケジュールとタスクを一元管理できる
カレンダー上で「予定」と「やること」を一緒に確認できるので、全体像がつかみやすい。
・ 進捗管理が簡単
タスクが完了したらチェックを入れるだけで管理可能。
・ デバイス間で同期できる
PC、スマホ、タブレットなど複数のデバイスでタスクを確認・編集できます。
Googleカレンダーでタスク管理するには?
Googleカレンダーでタスク管理を始めるには、Googleカレンダーを開き、左側の「タスク」を選択し、日付と時間を指定して具体的なタスクを登録することで簡単に始めることができます。
1/17(金) 「会議資料を作成」
1/20(月) 「従業員アンケート回答」
1/24(金) 「取引先にメール返信」
私は時間を設定しているものは稀ですが、必要であれば時間を設定してもよいです。
タスクが終わったらチェックを入れると、完了済みとして記録されます。これにより、達成感を感じながら次のタスクに取り組めます。
Googleカレンダーのタスク機能を使い始めてから、仕事の優先順位が明確になり、ストレスが減りました。特に、やり忘れがなくなり、安心して業務に取り組めています。また、完了したタスクを見ると『今日もこれだけ進んだ』と実感できるので、モチベーション維持にもつながります。
まとめ:自分だけの「伸びるスキルセット」を手に入れる
新社会人としてのスタートは、専門スキルを磨くことに集中しがちです。しかし、長いキャリアを見据えると、それだけでは十分ではありません。この記事では、専門分野以外に身につけておくべき3つの重要なスキルと1つのタスク管理術をご紹介しました。
・ 英会話力の習得
英語力はキャリアの幅を広げ、プライベートでも旅行や異文化交流を楽しむ鍵となります。オンライン英会話を活用し、世界中の講師から学ぶことで、実践的なスキルを着実に身につけましょう。
・ FP3級の知識でお金を制する
税金、保険、資産運用など、生活に欠かせない「お金の知識」を学ぶことで、将来の安心感を得られます。FP3級は短期間で取得可能な資格であり、効率的なスタートを切る手助けになります。
・ 簿記の基礎で数字を味方に
会社の経営やプライベートの資産管理に役立つ簿記3級の知識は、一生使えるスキルです。数字を読む力を養うことで、ビジネスパーソンとしての信頼性が向上します。
・ タスク管理で効率的な毎日を実現
Googleカレンダーを活用したタスク管理は、やるべきことを見える化し、仕事やプライベートでの抜け漏れを防ぎます。スケジュールとタスクを一元管理することで、日々の業務効率を大幅にアップできます。
この記事で紹介したスキルはすべて、社会人としての基盤を築き、あなた自身の可能性を広げるものです。すべてを一度に完璧にする必要はありません。まずは興味のある分野から少しずつ始めることが大切です。
特に、英会話やFP3級、簿記3級など、学ぶことで直接的な成果を感じやすい分野はモチベーションを保ちながら続けやすいでしょう。また、タスク管理を取り入れることで、学習時間の確保や進捗の見える化も実現できます。
全て学んでほしいですが、英会話はこの中で一番継続していく必要があります。まずはオンライン英会話を活用してスキルを磨いていきましょう。
未来の自分が「これを始めてよかった」と感じるスキルを、今日から一つずつ習得していきましょう。まずは行動を起こすことが、あなたのキャリアと人生をより豊かにする第一歩です。