ビジネスシーンで英語を使用する際、日常会話ではあまり耳にしない特定の表現が求められることがよくあります。「時系列順に並べる」「昇順で」「降順で」といった表現は、その顕著な例です。さらに、これらをオンラインの翻訳ツールで調べたとしても、「これが実際に現場で使われているのだろうか?」と不安に思うことはありませんか?
この記事では、そうした疑問を解消するために、「時系列(古い順)」「昇順」「降順」といった、ビジネス英会話で実際に役立つ表現を紹介します。
目次
時系列(古い順に)並べる: chronological order!
時系列で物事を並べることは、データの整理、歴史の理解、経験の提示において非常に重要です。「chronological order」(クロノロジカル・オーダー)という表現が、まさに「時系列順」を意味します。この表現は、「chronological」(年代順の)という形容詞と、「order」(順番)を組み合わせたもので、時間の流れに沿って事象を並べる際に用いられます。実際に様々なビジネスシーンで頻繁に目にする表現です。
それでは具体的な使用例をいくつか紹介します。みなさんの場面にそのまま役立てて下さい。
Summarize experimental data in chronological order.
実験データを時系列にまとめてください。
Organize your work experience in chronological order on your resume.
履歴書における職歴を時系列順に整理してください。
List the kings of England in chronological order.
イングランドの王を時系列順にリストアップしてください。
Arrange the historical events in chronological order.
歴史的な出来事を時系列順に整理してください。
Display the company’s milestones in chronological order on the website.
会社の主要な出来事をウェブサイトに時系列順で表示してください。
「chronological order」は、学校の授業で習うことは少ないかもしれませんが、海外のクライアントとの打ち合わせなど、実際にこの表現を耳にしたり使ったりする機会も多いです。この単語を聞き取れるだけで、会話の内容をより深く理解することができるようになります。
「昇順/降順」を英語で表すと ascending order/descending order
「昇順・降順」も、文献やビジネスなどでよく使用する表現で、それぞれ小さい順と大きい順を意味します。「昇順」は “ascending order(アセンディング オーダー)” で、「降順」は “descending order(ディセンディング オーダ)” と表されます。”ascend” は「上昇する」という意味の動詞であり、”descending” はその反対、「降下する」を意味します。
“ascend” は、物理的な昇高や、地位・階級の上昇など、改善や進歩を示す場合に使用されます。
例えば、”The balloon ascended into the sky” や “He ascended to the presidency” のように用います。これらの表現は、単に位置が変わるだけでなく、状況が向上することを示唆しています。
より簡単な言い方として、「smallest to largest」(最小から最大へ)で昇順、「largest to smallest」(最大から最小へ)で降順を示すこともできます。
それでは「ascending order(アセンディング オーダー)」、「descending order(ディセンディング オーダー)」を使用した、具体的な使用例をいくつか紹介します。みなさんの場面にそのまま役立てて下さい。
Sort sales in descending order.
売上を降順で並べてください。
Organize dates in ascending order.
日付を昇順で整理してください。
Prioritize tasks in descending order.
タスクを優先度の降順で並べてください。
List prices in ascending order.
価格を昇順でリストアップしてください。
Arrange reports in descending date.
レポートを日付の降順で整理してください。
これらの例文は、実務での「昇順・降順」の応用を示しており、データを整理したり、情報を提示する際に役立ちます。
「~順」といえる便利な英語表現は「in order」
これまで「時系列」、「昇順・降順」という表現を学んできました。この2つに共通するように順番を表す表現には「order」が使われます。それは「order」という単語に順番という意味があるからです。
そのため、順番を表す英語表現は「order」の前に、どのような順番かを表す英単語を入れてあげることで色々なパターンを表現することができます。
「in ~ order」の使い方
“in ~ order” は、一般的に固定された基準や規則に従った順序で何かを並べる場合に用います。この表現は、特定の明確な基準や標準的な順序を前提としています。たとえば、「アルファベット順」「時系列順」「昇順や降順」といった、明確な規則に基づいた順序です。
【例】”in alphabetical order” (アルファベット順で)、”in chronological order” (時系列順で)、”in ascending order” (昇順で)。
Please arrange the books in alphabetical order.
本をアルファベット順に並べてください。
Arrange the files in size order, from smallest to largest.
ファイルをサイズの小さい順から大きい順に並べてください。
Sort the products in price order, from least expensive to most expensive.
製品を価格の安い順から高い順に並べてください。
「in order of ~」の使い方
一方で “in order of ~” は、より主観的、または特定の基準に基づいて項目を順序付ける場合に使われます。この表現では、”~” の部分に順序付けの基準を明示します。この基準は、重要度、好み、緊急度など、相対的な評価に基づくことが多いです。
【例】”in order of importance” (重要度の順で)、”in order of preference” (好みの順で)。
We will discuss the topics in order of importance.
重要度の順にトピックを話し合います。
Rank the students in order of their grades, from highest to lowest.
生徒を成績の高い順から低い順にランク付けしてください。
List the ingredients in the order they are used.
材料を使用順にリストアップしてください。
“in ~ order” と “in order of ~” は似ていますが、使用する場面によって異なります。
簡潔な説明として、in ~ order は「決まった順序で」、in order of ~ は「~の基準に従った順序で」と覚えると良いでしょう。
英語表現を覚えるために大事なことはアウトプット オンライン英会話を活用しよう
英語表現を実際に使ってみることで定着します。この記事を通じて、順序を示す様々な表現を紹介してきました。ご自身の状況に合った例を選んで、積極的に使ってみてください。
日本では英語を話す機会は限られているので、日々の中で英語をアウトプットする機会を増やしましょう。これにより、英語のスキルは確実に向上し、苦手意識をなくし、さらに周囲との差をつけることができます。
オンライン英会話は、このようなアウトプットの機会を提供してくれる素晴らしいツールです。24時間いつでも、世界中の講師とマンツーマンでレッスンを受けることが可能です。また、様々な教材を選んで、自分に合った学習を進められます。多くのオンライン英会話サービスでは、コストパフォーマンスも良く、月々5,000円台から週2回マンツーマンレッスンが受けられるプランもあります。初月は「半額」や「80%OFF」になるキャンペーンを実施していることも。各オンラインスクールでは無料体験を提供していますので、興味を持たれた方はぜひ試してみて下さい。
特におすすめしたいのがDMM英会話です。私自身も経験があり、継続しやすい環境が整っています。オンライン英会話を通じて、英語に対する苦手意識を克服し、グローバルなコミュニケーション能力を身につけましょう。
「時系列(古い順)」、「昇順・降順」など順番を表す英語表現は必要不可欠
この記事では、ビジネスシーンで頻繁に使用される「時系列(古い順)」、「昇順・降順」など、順番を表す重要な英語表現を紹介しました。
表現 | 意味 | 例文 |
---|---|---|
in chronological order | 時系列順に | 実験データを時系列順にまとめる。 |
in ascending order | 昇順に(小さいものから大きいものへ) | 数字を昇順に並べる。 |
in descending order | 降順に(大きいものから小さいものへ) | 売上を降順に並べる。 |
in alphabetical order | アルファベット順に | 文書をアルファベット順に整理する。 |
in size order | サイズ順に(小さいものから大きいものへ) | 商品をサイズ順に並べる。 |
in price order | 価格順に(安いものから高いものへ) | 製品を価格順にリストアップする。 |
in order of importance | 重要度の順に | 議題を重要度の順に話し合う。 |
in order of priority | 優先順位によって | タスクを優先順位の順に整理する。 |
これらの表現をマスターすることで、データの整理、プレゼンテーションの構成、歴史的な事象の説明など、幅広い場面でのコミュニケーションがより効果的になります。
これらの表現は、データの整理、プレゼンテーションの構成、歴史的な事象の説明など、多岐にわたるシチュエーションで役立ちます。
また、オンライン英会話を利用してこれらの表現を実践的に使うことで、英語でのコミュニケーションスキルを高め、海外出張などに自信を持って臨むことが可能になります。積極的なアウトプットを通じて、英語に対する苦手意識を克服し、グローバルな舞台で活躍するための一歩を踏み出しましょう。