グローバル企業に勤めるみなさんは、業務上で英語を使う機会が少なくないことでしょう。海外のクライアントや同僚との会議や、日常のメールのやり取りなどで英語が求められる場面は多いです。その際、Google翻訳やDeepLなどの英語翻訳ソフトを利用している方も多いのではないでしょうか。
しかし、ただ日本語を翻訳ソフトに入力し、出てきた英訳をそのまま使用しているだけでは、英語力の向上は望めません。英語学習における翻訳ツールの効果的な使い方を知ることは、英語力向上の近道となります。
この記事では、英語力の向上を目指す上での翻訳ツールの本当の使い方を紹介します。
目次
自分で英語文を考えてからそれを翻訳ツールに入力する
英作文のスキルアップには、ただ単にわからない日本語を入力するだけでは不十分です。英語力を向上させるためには、以下の手順で取り組むことをおすすめします。
1.最初に自分で英文を考える。
2.その英文を翻訳ツールで日本語に翻訳する。
3.英語と日本語の文を見比べ、内容を比較する。
4.翻訳ツールで得られた英文をもとに、自分の英文を再確認する。
5.確認した英文をメールや資料などに実際に使用する。
このプロセスを通じて、自ら英文を構築することの重要性を理解し、正しい英文表現を学ぶことができます。自分で英文を作成し、それを翻訳ツールと照らし合わせることで、英語の理解度を深めることが可能になります。
自分の英語を添削するツールとしてGoogle翻訳をおすすめする理由
英語翻訳ツールとして人気のあるDeepL翻訳の性能は非常に高く、ネイティブスピーカーのような自然な英語表現を提供しますが、初心者にとっては学校で学んだ基本的な英文法との間にギャップが生じる場合があります。そのため、より慣れ親しんだ表現を提供してくれるGoogle翻訳の使用がおすすめです。
(例文)メールにて「資料をお送りします」と伝えたい場合
Google翻訳とDeepL翻訳を使って前章で紹介したプロセスに沿った具体的な例をみていきましょう。
1.英語入力
I am sending the attached file.
2.日本語訳
添付ファイルを送信させていただきます。
3.英語・日本語入れ替え
I will send you the attached file.
最終的な回答も元々の想定に近い文章ができました。ちなみに、1.と3.の表現はどちらでも問題ありません。
1.英語入力
I am sending the attached file.
2.日本語訳
添付ファイルを送ります。
3.英語・日本語入れ替え
Send attachment.
「Send attachment」は伝わりますが、これは丁寧な表現ではありませんし、初学者が最初に学ぶべき英語表現からもかけ離れています。
Google翻訳を使用することで、より親しみやすい英語表現を学び、効率的に英語を上達させることが可能です。
DeepL翻訳を使用して日本人にも馴染み深い表現を得るためには、適切な「主語」を追加することが重要です。
X (日本語入力)添付ファイルを送ります。
→ Send attachment.
✓ (日本語入力)私は添付ファイルを送ります。
→ I send the attachment.
DeepL翻訳をネイティブ表現の学習に活用する
前章では、英語初心者がGoogle翻訳を用いて自分の英文を添削する方法を紹介しました。しかし、DeepL翻訳はネイティブスピーカーが使用する単語や表現を駆使して翻訳する、非常に高性能なツールです。
ネイティブスピーカーの言い回しを学びたい時や、ネイティブが使う表現に不安がある時に、DeepL翻訳は特に役立ちます。
たとえば、「また連絡します」という表現を英語でどう表現するかを見てみましょう。
I will contact you again.
We will keep in touch.
We will keep you posted.
We will contact you.
DeepL翻訳は、Google翻訳の「I will contact you again」という表現に加えて、3つの異なる表現を提案しています。私の経験上、実際のビジネスシーンでは「We will keep in touch」や「We will keep you posted」のような表現がよく使われます。
「We will contact you」も間違いではありませんが、より自然でネイティブらしい表現は前述の2つです。このように、DeepL翻訳を用いることで、ネイティブスピーカーが使う自然な英語を効果的に学習することが可能になります。
”簡単な英文も作るのが大変!”という方はオンライン英会話を活用
英語初心者にとって、英語を活用する機会を増やすことは、英語力向上に直結します。日本においては、英語に触れ合う機会が少なく、特に話すことや英文を作る機会は非常に限られています。その結果、英語に頻繁に接することで、初心者特有の英語力の飛躍的な向上が見込めます。
しかし、日常業務中に英語を使う機会を増やすことは、個人の努力だけでは難しい場合が多いです。ここで役立つのがオンライン英会話のサービスです。
・オンライン英会話は、忙しい方々でも24時間いつでも自分の都合の良い時間にマンツーマンでレッスンを受けることが可能です。
・オンライン英会話は、一回のレッスン時間が25分と短いため、忙しい日常の中でもスキマ時間を利用して英語学習を継続できるように設計されています。
・オンライン英会話は、価格面でも通学型の英会話スクールと比較して手頃で、月々4,000円程度で週に2回のマンツーマンレッスンを受けられるコースもあります。
オンライン英会話を利用することで、英語学習のハードルを大きく下げ、英語の苦手意識を克服する絶好の機会を得られます。多くのオンライン英会話サービスでは無料の体験レッスンが提供されているため、英語が苦手だと感じている方は、この機会に体験レッスンを受けてみることを強くお勧めします。
特にDMM英会話は、毎日更新されるニュース教材を利用して、世界情勢を学びながら英語の勉強ができる点でお勧めです。英語学習に興味がある方は、DMM英会話の無料体験レッスンを活用してみてはいかがでしょうか。
総括:翻訳ツールを使って英語力を飛躍的に向上させる方法
グローバル企業に勤める皆さんが日々直面する英語の壁を乗り越え、効果的に英語力を向上させるためには、翻訳ソフトの賢い使い方を知ることが重要です。この記事では、ただ翻訳に頼るのではなく、翻訳ツールを英語学習の強力なサポートツールとして活用する方法をご紹介しました。
1.自分で英文を作成し、翻訳ツールでの検証を行うこと
英文作成のプロセスを自ら行い、翻訳ツールで検証することで、英語の表現力と理解力を同時に高めることができます。
2.Google翻訳とDeepL翻訳の使い分け
英語初心者はGoogle翻訳を使用して基本的な表現を学び、上級者はDeepL翻訳でネイティブの自然な表現を学習します。
3.オンライン英会話を活用して英語の使用機会を増やすこと
英語の使用機会を増やすことは、特に英語初心者にとって最も効果的な学習方法の一つです。オンライン英会話を活用することで、忙しい日常の中でも効率的に英語学習を進めることが可能になります。
翻訳ツールは、正しく活用すれば英語学習の強い味方となります。この記事で紹介した方法を取り入れ、毎日の業務や学習に役立ててください。そして、オンライン英会話での実践を通じて、より自然な英語表現を身につけ、英語力を確実に向上させましょう。
英語翻訳ツールをただの翻訳機としてではなく、学習の一環として活用することで、より速く、より効率的に英語力を向上させることができるでしょう。皆さんの英語学習が、この記事を通じてさらに豊かなものとなることを願っています。