初めての海外渡航は、事前準備から帰国まで緊張の連続です。特に空港での手続きは慣れていな方には未知のものだと思います。特に、海外の空港では日本と勝手が違うことも多く、予想外に時間がかかったり、混乱してしまうことも。
今回は、私の経験をもとに空港での手続きの流れや注意点を解説します。空港での流れや注意点を知ることで、空港での手続きがスムーズに進めみます。海外旅行、海外出張もより有意義なものとなるでしょう。
目次
飛行機に搭乗するまでの流れが難しい理由
空港の手続きは、初めての方にとって非常に複雑に感じることがあります。これは、日常的に飛行機を利用しないため、その流れに慣れていないことが主な要因です。
ただ、それだけでなく、各国や空港によって独自の手続きが存在することも一因となっています。特に英語が得意でない方は、通常の業務以上に緊張を感じることがあるかもしれません。
私も初めて欧米への出張時、空港のサインや英語のアナウンスに戸惑いましたが、何度も出張を重ねるうちに、空港での流れが理解できました。この記事ではその流れについて事前に紹介します。
空港での手続きは覚えてしまえば大丈夫
まずは空港での手続きの流れと時間感覚を掴むことが大事です。空港内の手続きにどの程度の時間がかかるのか？またその順番は？ということが分かっていれば大きなトラブルに巻き込まれることはほぼありません。
流れを紹介
それでは早速空港内の手続きの流れを紹介します。
- チェックイン
- セキュリティチェック
- 出国審査
- 搭乗ゲートへの移動
- 搭乗
この基本的な流れは、どの空港でも同じです。ただし、国や空港によっては若干の違いがあるので、事前に情報を確認することが重要です。
私達がアメリカに渡航する場合、帰りの出国審査はありません。アメリカは”去るもの追わず”ですね。
チェックイン
内容:
この手続きで、航空会社に自分が搭乗することを確認し、大きな荷物を預けます。また、搭乗券を受け取ることができます。ここでパスポートも提示します。
所要時間:
15分～1時間
大型の国際空港やピーク時（ゴールデンウィークやお盆、年末年始など）では、この時間がさらに伸びます。通常時でも30分くらいはかかると思っていたほうがよいでしょう。この際に機内の座席の移動についても相談することができます。
チェックインカウンターも搭乗するクラスで別れています。エコノミーカウンターはいつも混んでいますので30分はかかると思って準備しましょう。
最近はオンラインチェックインを利用して、事前に座席指定や搭乗券の受け取りを行うことが多くなっています。このサービスを積極的に推奨しているところが年々多くなっています。オンラインチェックインをすることで、荷物を預けるだけになるため時間短縮にもつながります。
セキュリティチェック
内容:
機内持ち込みの荷物や身体に隠された危険物がないかを確認するための検査です。
所要時間:
15分～45分
ピーク時や特定の国、特にアメリカなどのセキュリティが厳重な国では、１時間以上時間がかかることがあります。
私もドイツのフランクフルト空港で最長で1時間程度長蛇の列で待ちました。エコノミークラス利用はいつでも長蛇の列に並ぶことが宿命です。
ビジネスクラス以上や航空会社の上級会員であれば専用のルートを使えるため時間は格段に節約できます。
液体類の携行制限がありますので、ペットボトルは事前に廃棄しましょう。日本から出国するときには、腕時計や上着を脱いてトレイに入れます。海外ではそれらに加えて、「ベルト」や「履いている靴」も脱いでトレイに入れる必要がある場合が多いです。事前に前の人の動きを確認して、スムーズに手続きを進めるよう心掛けましょう。
出国審査
内容:
パスポートと搭乗券を提出し、出国する際の最終確認を受ける手続きです。
所要時間:
10分～30分
ピーク時や大型の国際空港では、この時間が伸びることも。
最近は、羽田や成田を始めとして、デジタルゲートが配置されているので、パスポートをかざして顔認証するだけでゲートが開きます。今までよりもスムーズに出国できるように進化しています。
搭乗ゲートへの移動
内容:
手続きを終えた後、指定されたゲートへ移動します。
所要時間:
5分～30分
空港の規模やゲートの位置、移動手段（トラムやシャトルバス）の有無によって大きく変動します。
一部の大きな空港では、ゲート間の移動に時間がかかることも。特に乗り継ぎの際は余裕を持って移動しましょう。
搭乗
内容:
搭乗券を提示して、飛行機に搭乗します。
所要時間:
15分～30分
搭乗方法（バスでの移動が必要な場合や、搭乗ブリッジから直接の場合）や、飛行機の大きさ、クラスによって変動します。
ゲートには出発時刻の少なくとも30分前には到着するように指定されます。搭乗は「身体障害者、小さなお子様をお連れの方」、「ファーストクラス」、「ビジネスクラス」、「エコノミークラス」順番です。
これらの手続きは初めての場合や久しぶりの場合には、少し戸惑うこともあるかと思いますが、数回経験するとすぐに慣れます。注意点やポイントを頭に入れて、スムーズな海外渡航をお楽しみください。
ポイント 巨大ハブ空港を利用する際には事前にチェック
「空港は大きなもの」ということはみなさん理解していると思います。ただ世界には１日の発着便数が1000便以上という我々の想像を超える大きな空港が存在します。
世界のメガハブ空港のトップ１０を紹介します。大きな空港は多くの航空会社が利用しており、中継の空港としても利用されるため、海外によくいかれる方であれば、みなさんも過去に利用された空港もあるのではないでしょうか？
1位： ロンドン・ヒースロー空港（英国）
2位： シカゴ・オヘア空港 （米国）
3位： フランクフルト空港（ドイツ）
4位： アムステルダム・スキポール空港（オランダ）
5位： トロント・ピアソン国際空港（カナダ）
6位： ロサンゼルス国際空港（米国）
7位： ハーツフィールド・ジャクソン・アトランタ国際空港（米国）
8位： シンガポール・チャンギ国際空港（シンガポール）
9位： シャルルドゴール空港（フランス）
10位： ジャカルタ・スカルノ・ハッタ国際空港（インドネシア）
引用元：「OAGメガハブ・インターナショナル・インデックス2018」
みなさんに注意しておいてほしいこととしては、特にこのリストにあるような空港を利用する際には、事前に空港マップなどで空港の構成を理解してくことです。空港のマップはそれぞれの空港のホームページに載っていますので誰でも閲覧することができます。
１つ、３位にランクインされているフランクフルト空港を紹介します。分かりやすいようにANAのホームページからマップを引用しました。
こちらの図にあるように大きくは利用する航空会社により「ターミナル１」（右）と「ターミナル２」（左）に分かれています。さらに「ターミナル１」でも区画で「A」～「C」、「Z」に分かれていることがわかります。
これを念頭にまずは、空港に向かうときに「ターミナル１」と「ターミナル２」のどちらに行く必要があるのかを明確にしておきましょう。電車や車での移動の際に、それが分かっていないと間違ったターミナルに到着してしまいます。
最近はオンライン化が進んでいる
近年、多くの航空会社でオンラインチェックインを推奨しています。これにより、空港での手続きが大幅に簡略化され、時間短縮が図られています。また、オンラインチェックインを利用すれば、空港での手続きは大荷物を預けるだけとなります。これにより、出発までの余裕が生まれるため、リラックスして出発を待つことができます。
オンラインチェックインが主流
近年、航空業界のデジタル化が進む中、多くの航空会社がオンラインチェックインサービスを導入しています。スマートフォンやパソコンを使って、自宅やホテル、移動中など、空港にいなくても事前にチェックイン手続きが可能です。たとえば、ANAやJALをはじめとした日本の主要な航空会社は、出発の24時間前からオンラインチェックインを開始しています。
待ち時間の短縮：
空港での長い列を避け、他の準備やリラックスに時間を使うことができます。
座席の選択:
事前に座席を選ぶことが可能です。窓側か通路側、翼の近くや遠くなど、好みに合わせて選択することができます。
事前情報の確認:
搭乗ゲートや出発時間の変更情報を早めに知ることができます。
オンラインチェックインをしていない場合、空港でも「Airport Kiosks」と呼ばれる自動機でチェックインをするように促されることが増えてきました。
チェックインでは荷物を預けるだけ
オンラインチェックインを利用すると、空港での手続きは基本的に大荷物を預けるだけとなります。多くの航空会社が専用のドロップオフカウンターを設けており、オンラインでの事前チェックインを完了している人はこちらを利用することで、更なる時間の短縮が可能です。
スムーズな手続き:
専用カウンターが設置されているため、一般のチェックインカウンターよりもスピーディに荷物の預け入れができます。
余裕を持った移動:
セキュリティチェックや免税店のショッピング、空港内の食事など、余裕を持って楽しむことができます。
緊急の対応:
万が一、荷物の重量オーバーや、その他のトラブルが発生した場合も、余裕を持った対応が可能になります。
オンラインチェックインは、近代的な旅のスタイルに合わせて、より効率的かつ快適な空港体験を提供しています。空港を利用する際は、ぜひこのサービスを利用してみてください。
そのほかにもこんなことに注意して
その他にも注意してほしいポイントや事前に準備しておいてほしいことについてこの章でまとめます。
旅行シーズンや海外ではセキュリティに1時間以上かかることも
特にゴールデンウィークや年末年始などの旅行シーズンには、多くの人々で空港が賑わいます。また、一部の海外空港、例えばアメリカのJFK空港やイギリスのヒースロー空港など、大規模で利用者が多い空港では、セキュリティチェックが通常よりも時間がかかることが頻発します。このような状況を避けるため、ピーク時にはさらなる余裕を持って空港に到着することを強くおすすめします。
私も以前、アムステルダム・スキポール空港でのセキュリティチェックに1時間以上待たされた経験があります。よくあることですので頭に入れておきましょう。
チェックインカウンターはそんなに早く開かない
多くの人が、早めに空港に到着すると、すぐにチェックインできると考えがちですが、実際にはチェックインカウンターは出発の2時間前が開始の基準となっています。たとえば、私が過去に行った欧米出張時、3時間以上前に空港に到着したものの、カウンターが開くまでの間、空港内のクレジットカードラウンジで時間を過ごすこととなりました。焦ることなく、計画的に動くことがストレスを減少させるポイントとなります。
ドロップオフカウンター（自動荷物預け入れ機）を導入している空港では、出発時間の２時間より前から荷物を預けられます。航空会社にもよりますが、羽田空港や成田空港でも導入されています。
空港内の案内に従う
大きな空港、特に初めて訪れる空港では、どこに何があるのかを把握するのが難しく、迷子になるリスクが高まります。例として、前の章で紹介したような巨大ハブ空港は広大で、多くのターミナルやゲートが存在します。私も過去に、フランクフルト空港での乗り継ぎ時に迷子になった経験があり、とても焦りました。そのため、事前の確認と、常に空港内の案内板をチェックし、不安に思ったら迷わずスタッフに尋ねることを心がけることが、スムーズな移動のカギとなることを痛感しています。
空港で使われる英語はほとんど決まっている
海外の空港では、英語が基本的なコミュニケーションツールとして使われます。しかし、心配することは少ないでしょう。空港での英語コミュニケーションは、特定の文脈や状況に関連するフレーズや単語がほとんどを占めています。
例えば、
「Where is gate A7?」
（A7ゲートはどこですか？）
「What time is my flight?」
（私のフライトの出発時間は何時ですか？）
など、空港固有の単純な質問と回答が主となります。
事前にこのような基本的な英単語や表現を少し勉強していけば、空港でのコミュニケーションはスムーズに行えるでしょう。
現代はYoutubeやオンライン英会話サービスを利用して、実際の空港のシチュエーションを想定した英会話の練習をすることができるのでぜひ事前に学習しておきましょう。
YouTube 【旅行必須英語】 チケット買いから空港・飛行機で使える全ての英会話必須表現を１２０フレーズにまとめました！
Youtubeには「空港英会話」といったキーワードで検索すると、多くの教材や実際のシチュエーションを再現した動画を見つけることができ、非常に役立ちます。
この動画にもでてきますが、「Do you have any baggage to check?」(お預けの荷物はありますか？) という英語。私は最初の海外出張では理解できませんでした。
オンライン英会話の活用 DMMオンライン英会話
オンライン英会話で満足度調査でNo.1というDMM英会話では、様々な教材が提供されています。その中には空港での会話をロールプレイで学習することもできます。私もこのオンライン英会話で英語の学習をしています。
このようなオンラインツールを上手に活用することで、次回の海外旅行や出張時に、言語の壁に挫折することなく、安心して空港を利用することができるでしょう。
まとめ 空港での流れと注意点を知っていれば問題なし！
海外渡航は初めての方にとっては多くの新しい経験や挑戦を伴います。その中でも、特に空港での手続きは初回には複雑に感じることが多いです。しかし、一度流れを理解してしまえば、次回からはスムーズに手続きを進めることができます。
① チェックイン:
航空会社に搭乗を確認し、大荷物を預ける。
② セキュリティチェック:
機内持ち込みの荷物や身体を検査。
③ 出国審査:
パスポートと搭乗券を提示し、出国の確認。
④ 搭乗ゲートへ移動:
指定されたゲートへ向かう。
⑤ 搭乗:
搭乗券を提示し、飛行機に乗る。
近年、オンラインチェックインの利用が進んでおり、これによって空港での手続きが簡単になり、大幅に時間が短縮されています。事前にオンラインでの手続きを完了させることで、空港では大荷物を預けるだけとなり、手続きが格段にスムーズになります。
空港でのコミュニケーションに関して心配する方も多いかと思いますが、基本的なフレーズや状況に関連する単語を覚えておくことで、スムーズにコミュニケーションを取ることができます。
事前に空港関連の英語フレーズを学ぶ教材やサービスも豊富に提供されているオンライン英会話を通じてロールプレイしておくことで実際の場面でも対応できるようになります。
最後に、空港内では常に案内板をチェックし、何か不明な点や不安な点があれば、迷わずスタッフに問い合わせることをおすすめします。これにより、安心して出張先へと向かうことができるでしょう。自信をもって出張に出発してください。
