ビジネスで英語を使うみなさんは、海外のお客様との打ち合わせなどで英語で会話する機会があると思います。そんなときに、自分よりも英語ができる同僚や先輩の英語表現を聞いて、「格好いいな、自分もそんな風になりたいな」て感じたことありませんか?
例えば下記のような表現。使っている単語はとても簡単ですが、この表現実際の場面で浮かぶのはなかなか難しいです。
It’s exactly the same thing.
(それはまったく同じものだ。)
No, no, no, it’s something completely different.
(いやいや、まったく違うものだよ。)
そんなみなさんに向けて、簡単だけど実用的で明日から使える英語表現を紹介します。この記事で格好いい表現を覚えてみなさんも憧れる立場になりましょう。
目次
ビジネスで使える学校では教えてくれない英語フレーズ
英語を学び始めたとき、ほとんどの人が学校で文法や語彙を教わります。しかし、学校での英語教育は基本的に学術的な内容が中心で、実際のビジネスシーンで使われるような英語表現は教えられていないことが多いのです。
これは、学校教育の目的が学問的な理解や大学入試の対策に重きを置くため、実用的な英語表現に焦点を当てる余地がないからです。また、教科書やテストでは一般的な表現や文法が重視され、実際のビジネスシーンで頻繁に使われる英語表現はカバーされにくいという背景もあります。
しかし、海外でビジネスを行うためには、学校で教わらない英語表現を理解し、使いこなすことが不可欠です。なぜなら、そのような表現は現地のビジネスパートナーとのスムーズなコミュニケーションを可能にし、文化的な理解を深めることにも役立つからです。
具体的には、
例えば “We are on the same page.”(私たちは同じ考えです)といったフレーズは、共有された意見や方針について一致していることを確認する際に役立ちます。
また “This idea is promising.”(このアイデアは有望ですね)という表現は、新たな提案やプロジェクトの可能性についてポジティブな意見を述べる時に用いられます。
これらの表現は、ネイティブが日常的に使うフレーズで、学校では教えてくれないため、自分で学ぶ必要があります。
これらの英語表現を身につけることで、海外パートナーとのコミュニケーション能力が向上し、ビジネスの成功に直結します。どんなに専門知識があっても、それを伝えるためのコミュニケーションスキルがなければ、その知識は活かすことができません。そのため、学校では教わらない英語表現を学ぶことは、海外で活躍するために必須のスキルと言えるでしょう。
私自身、初めて海外出張した際には、学校で学んだ英語だけでは通じない場面に直面しました。そこで、実用的な英語表現を学ぶことの重要性を痛感し、日々実践的な英語学習を重ねるようになりました。結果として、ビジネス場面でのコミュニケーションが格段にスムーズになり、業務効率も向上しました。
簡単で格好いい: ビジネスで使える英語フレーズ12選
英語学習を進める中で、覚えておきたいフレーズは多数存在しますが、その中でも特に「簡単だけど格好良くて使える」表現を12個ピックアップしてみました。これらは全て、ネイティブスピーカーが日常的に使用するもので、難しい単語を使わないで理解しやすいフレーズばかりです。実際の場面で使えるように例文も併せてご紹介します。
① Exactly the same. (全く同じ)
“Your idea is exactly the same as mine.” (君のアイデアは私のと全く同じだよ)
② Completely different. (全く違う)
“His opinion is completely different from mine.” (彼の意見は私のと全く違う)
③ Always the same. (いつも同じ)
“His response is always the same, no matter what the situation is.” (彼の反応は状況に関係なくいつも同じだ)
④ Indeed. (確かに)
“Indeed, this is a very challenging project.” (確かに、これは非常にチャレンジングなプロジェクトだ)
⑤ I see your point. (あなたの意見がわかる)
“I see your point, but I have a different perspective.” (あなたの意見は理解できるけど、私は違う視点から見ています)
⑥ Let’s get down to business. (さあ、仕事に取り掛かろう)
“Now that everyone is here, let’s get down to business.” (全員が揃ったので、仕事に取り掛かりましょう)
この表現は「DMM英会話」のビジネス教材でも紹介されていました。
⑦ That’s a fair point. (その意見はもっともだ)
“That’s a fair point, I hadn’t considered that aspect.” (その意見はもっともだね、私はその側面を考慮していませんでした)
英語の”fair”は、「公平な」「適正な」といった意味を持ちます。したがって、”That’s a fair point.”と言うときには、相手の提出した視点や論点が公平で合理的、つまり「もっともな」意見だと認めていることを示します。
この表現は議論やディスカッションの中でよく使われます。あなたが相手の意見に一部または全体的に同意するとき、または相手の意見が議論を前進させるために有用であると認識したときに用いると良いでしょう。
⑧ I’m all ears. (話を聞く準備ができています)
“If you have any suggestions, I’m all ears.” (何か提案があれば、喜んで聞きます)
「I’m all ears」は直訳すると「私は全て耳」となります。この表現はイディオム(慣用句)で、文字通りに解釈すると意味が通じません。英語では、「耳」は「聞くこと」を象徴しています。”I’m all ears”と言うことは、自分全体が耳であるかのように、完全に話を聞くことに集中している、つまり「話を聞く準備ができています」という意味になります。
⑨ Keep me posted. (進捗を教えてください)
“Please keep me posted on how your project is progressing.” (プロジェクトの進捗を教えてください)
“Keep me updated.”は、”Keep me posted.”とほとんど同じ意味で、どちらも相手に対して進行中の状況や出来事について定期的に情報提供を求めるときに使われます。
しかし、若干の違いがあります。”Keep me posted.”は、大きな変化や重要な更新があったときに通知することを主に求めています。一方で、”Keep me updated.”はより頻繁な更新を求めるニュアンスがあります。
言い換えると、”Keep me posted.”は「重要な進展があったら教えてください」、”Keep me updated.”は「状況が変わるたびに教えてください」という感じで解釈できます。ただし、これらの違いは微妙であり、通常の会話ではほとんど区別されないことが多いです。
⑩ We’ll play it by ear. (臨機応変に対応しましょう)
“We don’t have a fixed plan for the meeting, we’ll play it by ear.” (会議に固定の計画はないので、臨機応変に対応しましょう)
「play by ear」は本来、音楽の表現で、楽譜を見ずに聞いた音をそのまま演奏するという意味です。つまり、事前の準備や計画を立てずに、その場その場での直感や感覚に頼って演奏するという意味があります。
これが転じて、一般的な会話においては「計画を立てず、状況を見ながら対応する」という意味で使われるようになりました。ですから、「We’ll play it by ear.」と言うときは、特定の計画を立てるのではなく、現時点では流動的に状況を見て最適な行動を決めるつもりであることを相手に伝えていることになります。
⑪ Looks promising.(有望に見える)
“The experiment results look promising.”(実験の結果は有望に見えます)
この表現は実際のお客様との議論の中で何回も出てきました。まさに実験結果を説明したあとにお客様から「It looks promising.」と言ってもら得ました。
⑫ We are on the same page.(私たちは意見が一致している)
“After the discussion, it seems like we are on the same page.”(議論の後、私たちは意見が一致しているようです)
これらの表現は、一見すると簡単な英語に見えますが、コミュニケーションを格段にスムーズにする力があります。そして、短くてもネイティブらしい表現を使うことで、相手に対して自信と経験を感じさせることができます。
次に海外の同僚や顧客との会話の際は、ぜひこれらの表現を活用してみてください。
効果的な学習法: 簡単で格好いい英語フレーズをマスターする方法
英語を学ぶ際には、様々なアプローチがあります。しかし、一番効果的なのは、それを実際の環境で使用することです。そこで、ここでは2つの学習方法を紹介します。一つは「業務中で学ぶ方法」、もう一つは「オンライン英会話やアプリを使う方法」です。
業務中に効率よく英語表現を学ぶテクニック
私の経験から言っても、業務を通じて新しい英語表現を学ぶのはとても有効です。日々の業務の中で、英語が自分よりもできる同僚や上司の英語の文章を毎日少しずつ読むことで、その中に出てくる表現を学習することができます。例えば、「Keep me updated.」(進捗を教えてください)というフレーズは、一つのプロジェクトに関する連絡を頼む際によく使われる表現です。
また、お客様とのやり取りの中でも多くのことを学びました。「It looks promising」(有望に見える)や 「We are on the same page」(意見が一致している)などのフレーズは、実際のビジネスシーンで使われることが多いので、その場で意味を理解し、次回から自分で使うことができるようになるでしょう。
業務中に新しい表現に出会ったとき、その意味がわからない場合は、すぐにそれを調べ、学ぶ習慣を持つことが重要です。また、それをノートに書き留めておき、定期的に復習することもおすすめします。
オンライン英会話とアプリ: 英語表現を効果的に学ぶ方法
もう一つの効果的な学習法は、オンライン英会話や学習アプリを活用することです。
オンライン英会話の講師は、日本語ではなく、英語で意思疎通を図るので、リアルタイムで反応しなければならず、自然な英語表現を身につけるのに非常に役立ちます。また、学習アプリは自分のペースで学習することができ、知らない単語やフレーズに出会ったときにすぐに調べることが可能なので、英語表現を効率よく学べます。
私自身もオンライン英会話を通じて「exactly the same」(全く同じ)や 「completely different」(全く異なる)など、ネイティブが日常的に使う英語表現を学びました。
学びたい表現がある場合、それを使って具体的な会話シーンを想像し、そのシーンを英会話の講師に説明して、フィードバックをもらうという方法もおすすめです。これにより、自然な英語表現を習得するとともに、表現の使い方を正しく理解することができます。
以上の2つの学習方法を組み合わせることで、実際のビジネスシーンで使える英語表現を効果的に学ぶことができます。ただし、重要なのは定期的に練習し、日々の学習を積み重ねていくことです。これにより、ネイティブが自然に使う“格好いい英語表現”も身につけることができます。
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ここまで、学校ではあまり教えてくれませんが、ビジネスシーンではよく使われる、簡単だけど格好いい英語表現を学んできました。それぞれの表現を再度掲載します。
英語表現 | 日本語訳 |
---|---|
① Exactly the same. | 全く同じ |
② Completely different. | 全く違う |
③ Always the same. | いつも同じ |
④ Indeed. | 確かに |
⑤ I see your point. | あなたの意見がわかる |
⑥ Let’s get down to business. | さあ、仕事に取り掛かろう |
⑦ That’s a fair point. | その意見はもっともだ |
⑧ I’m all ears. | 話を聞く準備ができています |
⑨ Keep me posted. | 進捗を教えてください |
⑩ We’ll play it by ear. | 臨機応変に対応しましょう |
⑪ Looks promising. | 有望に見える |
⑫ We are on the same page. | 意見が一致している |
以上の表現は、日常の英会話やビジネスシーンで頻繁に出会うものばかりです。これらをマスターすれば、英語でのコミュニケーションがよりスムーズになるでしょう。
英語学習は絶えず新しいことを学び続ける旅行のようなものです。今回学んだ表現を使って、業務上でのコミュニケーションやオンライン英会話に挑戦してみてください。そして、新たな表現に出会った時は、その意味を調べ、自分のものにすることを忘れないでください。これらの繰り返しを通じて、あなたの英語力は確実に向上します。
次のステップはあなた次第です。旅行の途中で出会う新しい表現やフレーズに対する好奇心を失わず、常に学び続けてください。それが英語力を伸ばし続ける秘訣です。一緒に頑張りましょう。最後までご覧いただきありがとうございました。