ビジネスシーンでよく使われる「As of today」というフレーズをご存知ですか?これは「本日現在で」という意味を持ち、特定の日付や時点を明確にする際に非常に便利な表現です。しかし、このフレーズを使っている人は意外と少ないかもしれません。
本記事では、「As of today」の基本的な使い方から、他の「As」を使った時間を示す表現までを詳しく解説します。これらの表現をマスターすることで、ビジネス英語のコミュニケーションが一段とスムーズになるでしょう。さまざまな状況で役立つ表現を学び、日常業務で活用してみてください。
目次
「As of today」の基本的な使い方
「As of today」は、「本日現在で」や「今日から」という意味を持ち、特定の日付や時点を明確にする際に使われます。このフレーズを使うことで、情報や状況がどの時点に基づいているのかを明確に伝えることができます。ビジネスシーンや公式な文書でよく使用されるため、その基本的な使い方を理解しておくことは重要です。
「As of today」は、現在の状況を示す際に使われます。例えば、最新の情報を提供する際や、現時点でのステータスを報告する場合に便利です。それでは例文とともに使い方を学習していきましょう。
As of today, the new policy will be in effect.
(本日現在で、新しい方針が施行されます。)
As of today, we have hired five new employees.
(本日現在で、新しい従業員を5人採用しました。)
As of today, the project timeline has been extended.
(本日現在で、プロジェクトのスケジュールが延長されました。)
「As」は「~のように」「~として」という意味を持つ多機能な語です。しかし、「As of」と組み合わせることで、「~の時点で」「~から」という意味が生じます。
「As of」の「As」は、特定の日時を基準にして何かが開始されることを示すためのフレーズです。この場合、「of」との組み合わせが重要です。「As」と「of」が組み合わさることで、特定の基準時点を示す意味が生まれます。
「As of today」は、特定の日付を明確にする際に非常に便利です。また、このフレーズは正式な報告や文書でよく使われるため、ビジネスシーンでの使用頻度が高いです。他にも「as of now」や「as of yesterday」などの表現も覚えておくと役立ちます。
「so far」も「これまでのところ」という意味で、「As of today」も似たような表現ですが、「本日時点で」と期日を明確にするほうがビジネスの世界では好まれます。
“today”以外の「As of [特定の時点]」の使い方
「As of today」(本日時点では)の他にも、「As of yesterday」(昨日時点では)や「As of last week」(先週時点では)のように、特定の時点を表すこともできます。さらに具体的日付も使うことができます。
この章ではそれらの表現について具体的な例文を交えて紹介していきしょう。
「As of yesterday」(昨日時点では) / 「As of last month」(先月時点では)
「As of [具体的な時点]」は、過去の特定の時点を明示して、その時点での状況や情報を伝えるために使用されます。この表現は、ビジネスレポートや公式なドキュメントで頻繁に使われ、状況の進行や変化を報告する際に非常に有効です。
ビジネスで使われる例文とともにこの表現を学習していきましょう。
As of yesterday, the project is 50% complete.
(昨日時点で、プロジェクトは50%完了しています。)
As of last month, we have hired five new employees.
(先月時点で、新しい従業員を5人採用しました。)
As of last week, the new software has been implemented.
(先週時点で、新しいソフトウェアが導入されました。)
As of the end of last quarter, the financial targets were met.
(前四半期末時点で、財務目標が達成されました。)
As of the end of last fiscal year, the company showed a profit.
(前期終了時点で、会社は利益を出しました。)
「As of yesterday」や「As of last month」などを使うことで、具体的な過去の時点に基づいた情報を明確に示すことができます。
この表現は、進捗状況や変更点を報告する際に非常に便利です。例えば、プロジェクトの進行状況やスタッフの採用状況を報告する際に活用できます。「As of the end of last quarter」(前四半期末時点で)など、便利なビジネス特有の表現も知っておきましょう。
「As of July 1st」具体的な日付を指定する
「As of [具体的な日付]」は、具体的な日付を指定して、その時点の状況や情報を伝える際に使われます。これにより、過去や未来の特定の時点に基づいた情報を明確に示すことができます。
As of July 1st, all employees are required to work from the office.
(7月1日現在、全従業員はオフィスで働くことが求められます。)
As of January 2023, the new regulations will be enforced.
(2023年1月現在で、新しい規則が施行されます。)
As of the end of last month, the company has achieved its sales targets.
(先月末現在で、会社は売上目標を達成しました。)
「As of [specific date]」を使うことで、特定の日付に基づいた状況や情報を明確に伝えることができます。
ビジネスシーンでは、プロジェクトの進捗報告や重要な方針の変更を伝える際に非常に有効です。このフレーズを正確に使うことで、コミュニケーションがより効果的になり、誤解を避けることができます。
他の「As」を使った時間表現の使い方
「As of today」(本日時点では)や「As of July 1st」(7月1日現在では)以外にも、時間や状況を示すために「As」を使ったさまざまな表現があります。これらの表現を使いこなすことで、より正確で効果的なコミュニケーションが可能になります。
以下では、「As of now」、「As it stands」、「As things stand」、「As of yet」の使い方を解説します。
「As of now」の使い方
「As of now」は、「今のところ」や「現時点では」という意味を持ち、現在の状況やステータスを伝える際に現場でよく使われる表現の1つです。現時点での事実や決定を強調するために使用されます。
As of now, the meeting is scheduled for 3 PM.
(現時点では、会議は午後3時に予定されています。)
As of now, we have not received any updates.
(現時点では、何の更新も受け取っていません。)
As of now, all systems are functioning normally.
(現時点では、すべてのシステムは正常に動作しています。)
単に「now」と使うよりも「As of now」と表現することで、「現時点で」ということを強調することができます。ビジネスではいつの時点の話であるかはとても重要です。
「As it stands」の使い方
「As it stands」も、「現状のままで」や「現在のところ」という意味で使われ、現在の状況や条件を強調します。特に、現状が維持される場合や、現状が最終的な決定となる場合に使用されます。この表現は、現時点での状況がそのまま続くことを示唆します。
例えば、プロジェクトの進捗や契約の状況を説明する際にこのフレーズを使うことで、現時点での条件が変わらないことを伝えられます。「As of now」は単に現在の状況を述べるために使いますが、「As it stands」は現状維持のニュアンスを持っています。
As it stands, the project is on schedule.
(現状では、プロジェクトは予定通り進んでいます。)
The agreement remains valid as it stands.
(その契約は現状のままで有効です。)
The company policy will stay as it stands until further notice.
(会社の方針は当面の間、現状のままで維持されます。)
「stand」という単語は、「立つ」「立っている状態」という基本的な意味から派生して、何かが「現在の形で存在している」ことを示します。そのため、「As things stand」は、「物事が現在の形で存在している限り」というニュアンスを持ち、現状を強調する際に使われます。
エンジニアのビジネスコミュニケーションでは、「As of now」と「As it stands」どちらを使っても大きな違いはないでしょう。ただし、この表現をネイティブが使うこともあります。どのような意味で使わるのは理解しておきましょう。
「As things stand」の使い方
「As things stand」も同じく「現状では」や「現在のところ」という意味で使われ、現在の状況や条件を示します。通常、現状の問題や課題を説明する際に使われます。
As things stand, we will need to delay the project.
(現状では、プロジェクトを延期する必要があります。)
As things stand, our budget is insufficient.
(現状では、予算が不十分です。)
As things stand, we have no choice but to accept the terms.
(現状では、条件を受け入れるしかありません。)
「As things stand」と「As it stands」の違いは、主に「things」と「it」の違いにあります。「things」は複数の事柄や状況を示し、より広範な視点で現在の状態を表します。一方、「it」は特定の事柄や状況を示し、より具体的なものに焦点を当てます。
「As of yet」の使い方
「As of yet」は、「これまでのところ」や「まだ」という意味を持ち、これまでの状況を述べる際に使われます。通常、否定文や疑問文で使用されます。
As of yet, no decision has been made.
(これまでのところ、決定はされていません。)
As of yet, we have not found a solution.
(これまでのところ、解決策は見つかっていません。)
As of yet, the project has not started.
(これまでのところ、プロジェクトは始まっていません。)
「As of yet」は主に否定文や疑問文で使用され、「これまでのところ」や「まだ」を意味します。一方、「As of today」は肯定文で使われることが一般的で、「本日現在で」や「今日から」を意味します。否定文でも使えますが、文脈によってはやや不自然に感じられることがあります。
これらの表現を知り、使いこなすことで、現在の状況や時間に関する情報を正確に伝えることができます。特にビジネスシーンでは、状況の変化や進捗を報告する際に非常に役立ちます。
ビジネスで使う英語表現を習得する方法
「As of today」のように、簡単な単語でもビジネスで使える表現はたくさん存在します。それでも私たちがそのような表現を知る機会が少ないのはなぜでしょうか。この記事では、紹介した簡単に使えるビジネス表現を学習する方法をお伝えします。
業務上で英語表現を学ぶ
業務で英語に触れる機会がある方は、業務上で英語表現を学ぶことが効率的です。業務で使われる英語は、実践で使える英語です。ネイティブが私たちに対して使う英語は、わかりやすく、できるだけ簡単な単語を使おうと努力してくれています。そのような英語表現を学習することで、業務上での評価も上がり、モチベーションも高く維持できます。
ここで、業務上で英語を学習する際のポイントを紹介します。
① 会議やメールなどでわからない英語表現が出てきた際、すぐに同僚や先輩に確認する。
簡単なことですが、忙しい日々の中これができていないことが多いです。
② 新しく知った英語表現を、メモ等やNoeNoteなどにメモしておく。
新しく知った英語表現を忘れないようにメモしておくことが大事です。
③ 新しく知った英語表現を、会議やメールで使う。
新たしい英語表現を1つでよいので、必ず使ってみましょう。アウトプットすることにより定着します。
④ 使った英語表現について同僚や先輩からフィードバックをもらう。
使い方が間違っていなかったか、相手に通じていたのかを第3者の目で確認してもらいましょう。
これらを実施するためには、英語でのメールや会議に対して真剣に向き合う必要があります。ただ、全ての英語を理解する必要はありません。簡単な英単語だけど分からなかったものから取り組んでいきましょう。
オンライン英会話を活用する
業務上で使われる英語表現を学ぶ機会がない方、また効率よく英語を学習したい方にはオンライン英会話の活用をおすすめします。現代のオンライン英会話は、1レッスン225円という圧倒的な低コストで世界中の好きな講師からレッスンを受けることができます。現代のこのツールを活かして英語を効率的に学習しましょう。
① 1レッスン225円という圧倒的な低コスト
DMM英会話の毎日レッスンが受けられるプランでは、1レッスン225円という低コストです。
② 1レッスン25分という短時間で、いつでもレッスンを受けられる
忙しい皆さんでも継続しやすいように、1レッスンの時間は25分に設定されており、24時間いつでもレッスンを受けることができます。
③ 世界中の講師から好きな講師を選ぶことができる
世界中の講師から毎回自分で好きな講師を選んでレッスンを受けることができます。
④ マンツーマンレッスンなので恥ずかしくない
マンツーマンレッスンなので、自分の発音の間違いも恥ずかしがることなく練習することができます。
私は業務上で英語を学習しながら、オンライン英会話を活用して英語力を伸ばしました。私が使用しているのはDMM英会話です。
ビジネスで使える英語表現は難しくない
この記事では、「As of today」をはじめとする「As」を使った時間を示す英語表現について詳しく解説しました。これらの表現を正確に使いこなすことで、ビジネスシーンでのコミュニケーションをよりスムーズに行うことができます。
以下に、紹介した主要な表現とその使い方を簡潔にまとめました。
フレーズ | 意味 | 例文 |
---|---|---|
As of today | 本日現在で | As of today, the new policy will be in effect. (本日現在で、新しい方針が施行されます。) |
As of [specific date] | 特定の日付現在で | As of July 1st, all employees are required to work from the office. (7月1日現在、全従業員はオフィスで働くことが求められます。) |
As of now | 現時点で | As of now, all systems are functioning normally. (現時点では、すべてのシステムは正常に動作しています。) |
As it stands | 現状のままで | As it stands, the project is on schedule. (現状では、プロジェクトは予定通り進んでいます。) |
As things stand | 現状では | As things stand, we will need to delay the project. (現状では、プロジェクトを延期する必要があります。) |
As of yet | これまでのところ | As of yet, no decision has been made. (これまでのところ、決定はされていません。) |
これらのフレーズを使うことで、期日を明確にし、ビジネスシーンでの報告や文書作成において非常に有効です。これにより、コミュニケーションがより効果的になり、誤解も避けることができます。
これらの表現を日常業務で積極的に活用し、ビジネス英語のスキルを向上させてください。これらの表現をマスターすることで、ビジネスシーンにおける英語のコミュニケーションが一段とスムーズになります。
そのためには実際の業務で積極的に活用し、英語力を向上させましょう。オンライン英会話を利用することで、さらに実践的なスキルを身につけることもおすすめです。
オンライン英会話では有料会員と全く同じレッスンが無料でレッスンを受けることができます。始めようと思ったタイミングで行動することで周りの人と少しずつそして確実に差がついてきます。
ぜひこれらの表現を知り、業務やオンライン英会話で使ってみてください。あなたのビジネス英語スキルが飛躍的に向上することでしょう。