日常会話でもビジネスの場面でも、様々な選択を任せることがあります。例えば、夕食のレストランはどこにするのか、またビジネスであれば、部品の選択、設計手法、あるいはプロジェクトの方向性など、日常的に多くの選択を迫られることがあります。
これらの場面で「おまかせします」と英語で伝えたいことは多いでしょう。今回は、その際に使える表現とその使い方、学習方法を紹介します。
目次
「おまかせします」という機会はよくある
日常生活や海外旅行でも選択を任せる場面は多くあると思います。「今からどこに行きたい?」、「今日の夜ご飯は何が食べたい?」など、質問された場合、日本人の多くの人は「特に希望はないからお任せするよ。」と言うことが多いのではないでしょうか。
また、ビジネスにおいても、業界の事情、顧客との関係、チーム内の役割分担など、様々な要因から、選択を他人に任せる必要がある場面はよくあります。特に、海外のお客さんと議論する際には、相手の意向や文化を尊重するために、選択を任せる表現が重要です。
開発プロジェクトでも、選択を任せる表現は非常に役立ちます。技術者が自らのアイデアを持ち寄ることが非常に重要です。その際、チームメンバーに「おまかせします」という表現を使って選択を任せることで、自由な発想が生まれやすく、チーム内のコミュニケーションもスムーズになります。
日常会話でもビジネスの場面でも選択を任せる表現は非常に有効です。ビジネスの場でも、相手を尊重することで、より良好な関係を築き、より良い結果を生むことができます。私の経験を通して、選択を任せる表現がいかに重要であるかを実感していますので、ぜひ覚えておきましょう。
「お任せします!」というと、責任をとらせるようなマイナスなイメージに取る人がいるかも知れません。ただ一概にそんなことはありません。相手も”尊重してもらっているな”っと感じてくれます。
「おまかせします!」という表現5選
前章で紹介したように、選択を他人に任せることがよくあります。特に、会って間もない方や、海外のお客さんとの対話では、相手の意向や文化を尊重し、選択を任せることが大切です。このセクションでは、よく使われる「お任せします」という表現の5つのバリエーションを紹介します。これらの表現をマスターすることで、海外のビジネスパートナーとのコミュニケーションがスムーズになります。
1. “It’s up to you”
これは「それはあなた次第です」という意味で、相手に選択を完全に任せる場面でよく使われます。自分が持っている選択肢を相手に示して、最終的な決定を相手に委ねたい時に使います。
“It’s up to you”
例えば、ビジネスでの具体的な事例として、部品の材質変更や設計変更を提案し、最終的な判断を相手に任せたい場合に便利です。
- 例: “If you want to change the material of the component, it’s up to you.”
- 「もし部品の材料を変更したい場合、それはあなた次第です。」
このフレーズは、相手に完全な自由を与えていることを示しており、通常は相手の意見や選択を尊重する状況で使われます。
2. “I leave it to you”
これは「それをあなたに任せます」という意味で、自分が持っている選択肢を相手に示して、最終的な決定を相手に委ねたい時に使います。
“I leave it to you”
例えば、プロジェクトのアプローチ方法など、専門的な判断を相手に任せたい場合に便利です。
- 例: “I leave it to you to choose the best approach for this project.”
- 「このプロジェクトの最善のアプローチはあなたに任せます。」
「It’s up to you」はより一般的で広範な選択肢や決定に対して使われ、相手に完全な自由を与えています。
「I leave it to you」は、より具体的な状況やタスクに対して使われ、信頼と責任の移譲を意味しています。
3. “You decide”
これは「あなたが決めて」という意味で、あまり重要ではないが何らかの選択を求められる場面で使います。
“You decide”
例えば、日常の会議の開始時間やランチの場所など、日常の小さな決定を相手に任せたい時に便利です。
- 例: “You decide what time we should start the meeting.”
- 「会議の開始時間はあなたが決めてください。」
「Please decide~」はより丁寧で、公式な状況や上司・先輩などに対して適しています。
「You decide~」はより直接的でカジュアルな表現で、友人や同僚など親しい関係で使われることが多いです。
4. “It’s your call”
これは「それはあなたの判断です」という意味で、ある提案がされた場合に、相手に決定権を与える時に使います。
“It’s your call”
例えば、ビジネスの場面において、プロジェクトの進行に関する重要な決断を他のチームメンバーに任せたい時に便利です。
- 例: “If you think we should move forward with this design, it’s your call.”
- 「このデザインで進めるべきだと思うなら、それはあなたの判断です。」
5. “Whatever you think is best”
これは「あなたが最善だと思うことは何でも」という意味で、相手の専門的な意見や判断を尊重する場面で使います。
“Whatever you think is best”
チームや個人の意見や判断を尊重し、彼らの選択に完全に従いたい時に便利です。
- 例: “Whatever you think is best for the team, we will support.”
- 「あなたがチームにとって最善だと思うことは何でも、私たちはサポートします。」
これらの表現は、日常でもビジネスの場でも頻繁に使われます。相手の意見を尊重し、選択を任せることで、相手とのコミュニケーションがスムーズになり、より良い結果を生むことが期待できます。
私自身も、海外のお客様とのプロジェクトを通して、これらの表現が非常に有効であることを実感しています。 また、日常会話でも「It’s up to you.(お任せしますよ。)」という表現はよく使われています。
おすすめ学習方法
今回のような「お任せします」という表現は、日常会話でも使われますが、特にビジネスではよく使われる表現です。これらの表現を学習するには、ビジネスに特化した場面で学習するのが効率が良いでしょう。
1. 実践で学ぶ
業務で英語に触れる、使う機会がある方は、その中で覚えていくことで、具体的な場面とともに使い方を学ぶことができるので効率的です。
・ 自分よりも英語が得意な同僚や先輩の英語でのメールや会話を聞き、どのように使われているのかを学ぶ。
・ 自分も真似して業務で「It’s up to you.」「I leave it to you.」など使ってみる
・ 間違いを恐れずに何度も使う。使っていくこと=OUTPUTで覚えます。
意味が分からない英語表現が出てきた場合、積極的に聞く、調べるという姿勢を心がけましょう。意外とこれをしていくだけで、英語表現の幅は広がっていきます。
2. オンライン英会話を活用する
今回紹介したような表現を学ぶ場合、実際に英語を使いながら覚えていくことで効率よく学習することができます。ビジネスで使う英語表現を学びたい場合、ビジネスに特化したオンライン英会話Bizmatesをおすすめします。
・ Bizmatesでは全ての先生が、ビジネス経験者のため、適切な表現を学ぶことができます。
・ ビジネス上での役に立つ英語が学べるように豊富な教材が準備されています。
・ 業務で英語を使う場合、その業務上の資料などの添削やロールプレイを通して学べます。自分の身近な業務に直結するため身につくスピードが早いです。
Bizmatesでは講師全員がビジネス経験者であり、ビジネスに使われる英語表現だけでなく、ビジネスの考え方も含めて教えてくれます。また、今回のような表現も、先生とのロールプレイで自然に使えるようになっていくでしょう。
まとめ 相手に任せることは相手を尊重することにもなる
日常的に様々な選択をする必要があります。その中で、選択を他人に任せることは一般的で、その際に「お任せします」という表現を英語で適切に使えることは非常に重要です。
今回紹介した5つの表現は、日常だけでなく、ビジネスの場面でも頻繁に使われるものであるためこれらの表現をマスターすることをおすすめします。今日紹介した5つの表現を復習します。
1.”It’s up to you” (それはあなた次第です)
例: “If you want to change the material of the component, it’s up to you.”
「もし部品の材料を変更したい場合、それはあなた次第です。」
2.”I leave it to you” (それをあなたに任せます)
例: “I leave it to you to choose the best approach for this project.”
「このプロジェクトの最善のアプローチはあなたに任せます。」
3.”You decide” (あなたが決めて)
例: “You decide what time we should start the meeting.”
「会議の開始時間はあなたが決めてください。」
4.”It’s your call” (それはあなたの判断です)
例: “If you think we should move forward with this design, it’s your call.”
「このデザインで進めるべきだと思うなら、それはあなたの判断です。」
5.”Whatever you think is best” (あなたが最善だと思うことは何でも)
例: “Whatever you think is best for the team, we will support.”
「あなたがチームにとって最善だと思うことは何でも、私たちはサポートします。」
これらの表現は、業務での英語使用時に自然に使えるようになることで、相手を尊重することができ、相手やチーム内のコミュニケーションもスムーズになります。
学習方法としては、実践で学ぶのが最も効率的であり、オンライン英会話Bizmatesを利用して、ビジネスに特化した英語表現を学ぶのもおすすめです。
相手を尊重し、選択を任せる表現をマスターすることは、より良い関係を築き、より良い結果を生むための大切なスキルです。これらの表現を日常のビジネスシーンで使って、より効果的なコミュニケーションを心がけましょう。