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海外旅行・出張

【エンジニア向け】英会話ロールプレイもできる ChatGPTの活用方法

この記事では、エンジニアの皆さんが英語の学習や業務で英語を使用する際のChatGPTの活用方法を紹介します。

これは、Microsoftが大きな投資を行っており、Googleも警戒している最新の対話型AIモデルであります。

優秀な秘書とも言えるChatGPTを活用することで、皆さんの生産性と効率は大幅に向上します。

また、注意点も合わせて説明しますので、ChatGPTに興味がある方はぜひ参考にしてください。

ChatGPTとは、OpenAI社が開発したAIツール

世界中で注目を集めている ChatGPTですが、こちらはOpenAI社という中小企業が開発したAIです。

ChatGPTは、OpenAIによって開発されたAI言語モデルで、自然な人間の言葉を学習して会話することができます。そして、その活用方法は無限大です。

たとえば、日常的な会話練習、英語の文法や語彙の質問、英語の文書の作成支援など、学習のアシストとして使うことができます。また、業務では、メールのドラフト作成やプレゼンテーションの準備、さらには技術的な問い合わせへの応答などにも利用できます。

Chat-GPTができること

1. 質問 → 回答

Chat-GPTが学習している2021年の情報を元に回答してくれます。

2. 要約

長い文章も、指定した長さで要約してくれます。

3. 翻訳

翻訳してほしい日本語を入れて、「その日本語を英語に訳して」と言えばすぐに翻訳してくれます。

4. 校正

自分の書いた文章を日本語、英語問わず校正してくれます

5. 簡単なプログラミング

エクセルのVBAなど、簡単なプログラムコードを書いてくれます。

ここに挙げたものが無料で使えるようになったことが画期的であり、驚くべきことです。

さらにChatGPTが、3.5から4にバージョンアップしたことで飛躍的にその能力が向上しましたことでさらに話題になりました。ただし、ChatGPT-4は無料では使えません。月$20のサブスクリプションです。

そのあたりの違いなどについては次の章で紹介していきます。

ChatGPTの無償版 と 有料版ChatGPT Plusは何が違うの?

月額20ドルのサブスクリプションプランは、ChatGPT Plusと呼ばれます。

ChatGPT Plusでは、無償で誰でも使えるChatGPT-3.5だけでなく、バージョンアップしたChatGPT-4も利用することができます。

サブスクリプションプランに加入することで、その他にも下記のようなメリットがあります。

有料版 Chat GPT Plus のメリット

● ChatGPT-4を使用できる

● ピーク時でも ChatGPT へアクセス可能

● 応答時間の短縮

● 新機能と改善点への優先アクセス

ねざー

ChatGPT-3.5では、利用ピーク時に使用できない可能性があります。これは大きなデメリットです。

無償で使えるChatGPT-3.5とChatGPT-4の違いも簡単にまとめておきます。

ChatGPT-3.5と-4の違い

1. より賢くなった

司法試験に上位10%で合格できるほどの優秀さ

2. 作業量が増えた

扱える文字数が「1500ワード」から「25000ワード」に増えた

3. 安全性も向上

有害な情報に関しては質問しても回答しないようになった

4. 画像の指示も出せる

画像から判断してほしいという要望も出せる

5. 追加機能も使える

検索機能やその他のプラグイン機能も使える

ねざー

ChatGPTは、3.5から4にバージョンアップしたことで飛躍的に賢くなりました。ChatGPT-3.5が司法テストを受けた場合下位10%だったのに対し、ChatGPT-4は上位10%に入るほど優秀です。

さらに、ChatGPT-4について分かりやすく知りたいという方は、中田敦彦さんのYouTube大学をご覧になってください。

有料版であれば、ブラウザ検索機能などの追加機能も付与できる

ChatGPT Plusは、基本的なChatGPTの機能に加えて、ブラウザ検索機能やプラグイン機能などを利用できる有料プランです。これにより、より効率的かつ柔軟な英語学習が可能となります。

ブラウザ検索機能とは

ブラウザ検索機能とは、ChatGPTがユーザーの質問に応じて、インターネット上から情報を取得する機能のことです。例えば、「最新のJavaScriptのフレームワークは何か?」という質問に対して、ChatGPTは最新の情報をインターネットから取得し、その回答を提供します。

この機能は英語学習にも役立ちます。特定の英語表現や単語の意味を調べたいとき、そのままChatGPTに尋ねることで、すぐに答えを得ることができます。さらに、その情報を元に独自の英文を作成し、それをChatGPTにフィードバックさせることで、自然な英語表現の習得を助けることができます。

プラグイン機能とは

プラグイン機能とは、特定の用途に合わせてChatGPTの機能を拡張することができる機能のことです。これにより、ユーザーは自身のニーズに応じてChatGPTの使い方をカスタマイズすることができます。

1つ例を挙げると、Link readerプラグインを導入することで、ChatGPTが指定されたウェブページの内容を理解し、その情報を基に質問に答えることが可能となります。

ウェブページだけでなく、PDF、PPT、画像、Word、その他のドキュメントなど、あらゆる種類のURLで公開されていいるリンクのコンテンツを読み取ってくれます。

ねざー

これは特に英語で書かれたウェブページの内容を理解するのに役立ちます。あるウェブページについて理解したい場合、そのリンクをChatGPTに提供すれば、ページの内容を基にした対話が可能となります。これにより、自然言語処理の一環として英語の読解力を鍛えることができます。

引用元 Chat GPT

このように、ChatGPT Plusは、ブラウザ検索機能やプラグイン機能を用いて、よりパーソナライズされた英語学習をサポートします。特に、Link readerのようなプラグインを活用することで、英語のウェブページの内容を理解し、それを基にした英語の対話力を向上させることが可能となります。

ChatGPTは危険なの?情報漏洩ニュースから学ぶ注意点

ChatGPTについては、Sumsungの漏洩ニュースが話題になりました。

韓国のサムスン電子は「ChatGPT(チャットGPT)」といった人気の生成人工知能(AI)ツールを利用しないよう従業員に指示した。

~中略~

同社エンジニアが4月に社内ソースコードをChatGPTにアップロードし、誤ってリークさせた。どのような情報を含んでいたかは不明。サムスンの担当者はコメントを控えた。【引用元 Bloomberg

ChatGPTには情報の漏洩リスクがあるのでしょうか?ChatGPTの利用規約(2023年3月)から、データ提供に関する部分を抜粋します。

  • 【引用元 OpenAI 利用規約
  • 3.内容

    (c) サービス向上のためのコンテンツの使用。当社は、お客様が当社の API に提供または API から受け取るコンテンツ (「API コンテンツ」) を、当社のサービスの開発または改善のために使用することはありません。当社は、当社のサービスの開発および改善を支援するために、当社の API 以外のサービスのコンテンツ (「非 API コンテンツ」) を使用する場合があります。非 API コンテンツを使用してモデルのパフォーマンスを向上させる方法について詳しくは、こちらをご覧ください 。サービスの改善に非 API コンテンツを使用したくない場合は、 このフォームに記入してオプトアウトできます。場合によっては、これにより、お客様の特定のユースケースに適切に対処するための当社のサービスの機能が制限される可能性があることに注意してください。

これによると、ユーザーが入力したデータがOpenAIによって学習データに使用される可能性が示唆されています。

具体的には、「・・・ 当社の API 以外のサービスのコンテンツ (「非 API コンテンツ」) を使用する場合があります。」と記述されています。

この規約では、「非 API コンテンツ」がOpenAIのサービス開発や改善に使用される可能性が明示されていますが、それが具体的に学習データとして使用されることまでは断定的には記述されていません。ただし、通常、AIのサービスの開発や改善というのは、新たな学習データを使用してモデルを訓練し直すというプロセスを含むことが多いため、その解釈としては成り立つかもしれません。

ただ、規約全体を通じて解釈すると、ユーザーが入力したデータが、特定の条件下で(例えば「非 API コンテンツ」として)OpenAIによって学習データとして使用される可能性を示唆する内容が含まれていると言えるでしょう。

ねざー

やはり社内の機密データに関してはChatGPTへそのまま入力することは避けるべきですね。

ChatGPTを英語学習、英語業務でどのように活用するか

前述の通り、ChatGPTは多くの機能を持つ革新的なAIです。誰でも利用可能なChatGPTを用いることで、英語学習や英語での業務も効率的に行えます。

このツールを使用するかどうかで、その結果に大きな差が出てきます。ぜひ積極的に使用してみてください。

業務で使用する英語を作成・添削してもらう

皆さんもお仕事で英語を使う機会があると思います。文章全体の英語表現だけでなく、適切な英単語の選択にも役立ちます。例えば、ChatGPTは次のような使い方が可能です。

業務で使用する資料を英語訳してもらう

これはChatGPTが得意とするする翻訳です。例として、市販のテレビ(Panasonic)の取扱説明書から抜粋した日本語を英語に翻訳した結果を紹介します。

翻訳例

【日本語での説明】

異常・故障時は直ちに使用を中止し、 電源プラグを抜く
・煙が出たり、異常なにおいや音がする
・映像や音声が出ないことがある
・内部に水などの液体や異物が入った

【英語訳】

Immediately stop use and unplug the power cord in case of anomalies or malfunctions:

・If smoke is emitted, or there are unusual smells or sounds
・If there are instances when no video or audio is produced
・If foreign substances or liquids have entered the interior

これまで説明した機能は、通常の英語翻訳ツールでも提供できるものかもしれません。しかし、ChatGPTの真価は、例えば「この表現を子供でも読めるような簡単な文にして」とリクエストすると、以下のような文章を数秒で生成してくれる点にあります。

これにより、私たち日本人にとっても読みやすい文章が作成されます。

【英語訳:簡単バージョン】

When something’s not right or broken:

  • ・Stop using it right away and unplug it if it makes smoke, smells funny, or makes weird sounds.
  • ・Do the same if it doesn’t show pictures or make sounds sometimes.
  • ・If something like water or a foreign thing gets inside it.
ねざー

このように回答してくれるだけでなく、自分好みの回答に修正してくれるところがChatGPTの画期的なところです。

英会話のロールプレイもできる

ChatGPTでは、英会話のロールプレイも可能です。例えば、海外出張のときの入国審査のロールプレイをする時のやり取りを紹介します。

ロールプレイ

私:

あなたは英会話の講師です。私は生徒です。 私は近々海外出張に行く予定があります。ただ、入国審査でスムーズに受け答えできるかが心配なのでロールプレイをお願いします。

・質問は1つずつお願いします。

・私の回答に間違い、もしくはアドバイスがあれば都度お願いします。

・説明文やアドバイスなどは日本語でおねがいします。ロールプレイの質問に日本語訳は不要です。

ChatGPT:

もちろんです。それでは、始めましょう。”Your passport, please. And may I know the purpose of your visit?”

私:

Here you are. I am here for business.

ChatGPT:

その回答は完璧です!簡潔で明確で、全く問題ありません。次の質問に進みましょう。”How long do you plan to stay?”

私:

ごめん。私が回答した以外の言い方を1つ教えて。

ChatGPT:

もちろんです。あなたの訪問の目的について、「I am here for business.」という表現以外で言うと、「I am on a business trip.」または、「I am here for a business meeting.」などと言うこともできます。具体的な目的を追加することで、より具体的な情報を提供できます。たとえば、「I am here to attend a conference.」(私は会議に参加するために来ました。)と言うことも可能です。

それでは次に進みましょう。”How long do you plan to stay?”

・・・・

このようなやり取りを通じて英語を学習することが可能です。自分が知りたいことがあれば、その都度質問することができるという点は革新的です。控えめに言っても、ChatGPTを使うことでオンライン英会話アプリのような学習が可能になります。

【番外編】エンジニアのための英語以外のChatGPTの活用方法

ChatGPTは英語学習だけでなく、無限の可能性を秘めています。多くの活用例がありますが、特に誰でも利用できるという観点から、Excelとのコラボレーションを紹介します。

マクロが使えない人でも、ChatGPTに何をして欲しいかを書くだけで、コードを生成してくれます。その簡単さは驚きです。これにより、ChatGPTを使わない理由はなくなりましたね。

ねざー

ChatGPTに、

「エクセルのsheet1にあるすべてのグラフを1つずつパワーポイントの1スライドずつに出力できるVBAのサンプルコードを書いて。」

と入力するだけで下記のコードを書いてくれます。このコードをエクセルのマクロの編集画面に貼り付けて実行するだけです。マクロを書いたことがない人でも簡単にできます。

Sub ExportGraphsToPowerPoint()
Dim pptApp As Object ‘ PowerPoint.Application
Dim pptPres As Object ‘ PowerPoint.Presentation
Dim pptSlide As Object ‘ PowerPoint.Slide
Dim graph As ChartObject
Dim slideIndex As Integer

' PowerPointオブジェクトを作成
Set pptApp = CreateObject("PowerPoint.Application")
pptApp.Visible = True ' PowerPointを表示する場合はコメントアウトを削除

' 新しいプレゼンテーションを作成
Set pptPres = pptApp.Presentations.Add

' グラフがあるセル範囲を探索し、各グラフをスライドに出力
slideIndex = 1
For Each graph In ThisWorkbook.Sheets("Sheet1").ChartObjects
    ' 新しいスライドを作成
    Set pptSlide = pptPres.Slides.Add(slideIndex, 11) ' ppLayoutBlank (11) を使用
    slideIndex = slideIndex + 1

    ' グラフをコピーしてスライドに貼り付け
    graph.Copy
    pptSlide.Shapes.PasteSpecial

    ' スライドのサイズを自動調整
    pptSlide.Shapes(1).Width = pptPres.PageSetup.SlideWidth
    pptSlide.Shapes(1).Height = pptPres.PageSetup.SlideHeight
Next graph

' PowerPointを最前面に表示
pptApp.Activate

' リソースの解放
Set pptSlide = Nothing
Set pptPres = Nothing
Set pptApp = Nothing

End Sub

こちらのYouTubeチャンネルで、ChatGPTとエクセルのコラボによる画期的な進化をわかりやすく説明されています。

最後に、優秀な秘書が月々約3,000円で雇えるのは素晴らしい

エンジニアが英語のスキルを磨くには、ChatGPTは非常に有効なツールです。具体的な使用方法としては、英語でのメール文章やプレゼン資料の添削、そしてChatGPTとの英語での対話が挙げられます。

メールやプレゼン資料の作成においては、ChatGPTは表現や文法の修正案を提供し、より自然でプロフェッショナルな英語表現を学ぶのに役立ちます。また、ChatGPTとの対話を通じて、エンジニアは新しい表現を学び、それを自分の英語の表現力に組み込むことができます。

そして何よりも、ChatGPTはエンジニアが自身の英語スキルを向上させるための継続的なフィードバックとサポートを提供します。文法や語彙の修正だけでなく、様々なトピックについて自由に会話することで、自然な英語表現を身につけることができます。

つまり、ChatGPTはエンジニアがビジネス英語のスキルを向上させ、グローバルな環境で効果的にコミュニケーションをとるのに役立つ実用的なツールです。これにより、エンジニアは自信を持って英語を使用し、自身のキャリアをさらに前進させることができるのです。

常に進化し続ける優秀な秘書が月々20ドル、約3,000円で雇えると考えればこんなに効率のよい投資はありません。

ChatGPTをぜひ活用して、皆さんの会社での評価、英語学習の効率化を目指して下さい。

最後までご覧いただきありがとうございました。