皆さんが職場で、または英会話スクールで、日々さまざまな英文に触れていることでしょう。そんな中で、「この英単語は知っているけど、こんなふうに使うのか!」や、「これは便利!でも自分では思いつかなかったな」と感じる表現に出会うことも。
本記事では、そんな「使える英語」を身につけたい、そして実際に日々の業務で活用できるようになりたいと思っている皆さんへ、私自身が実際に海外のクライアントや代理店とのやり取りで使っているフレーズや、セールスエンジニアの同僚が利用している効果的な表現を集めました。
この記事に掲載されているフレーズを覚えていただくことで、皆さんのビジネス英語はさらに洗練され、コミュニケーションがスムーズになるはずです。全てを暗記する必要はありません。ぜひ「こんな表現があるんだ」と頭の片隅に留めておき、メールを書く際などに参照してみてください。
冒頭での英語フレーズ
それでは早速ですが、海外の方とのメールのやり取りで知っておくと便利な英語表現について紹介していきます。最初にメールの冒頭で使える表現です。
あいさつ
冒頭のあいさつは下記の2つを目にすることが多いです。I hope ~ の ”I” はしばしば省略されて表現されます。少しカジュアルに聞こえるので、フォーマルな印象を残したい場合には、I hope ~ を使いましょう。
Hope you are doing well.
お元気だとよいのですが。
I hope everything is going well for you.
全て順調であると良いのですが。
日常的にやり取りするようであれば挨拶は省略されます。感覚としては、前回のやり取りから2週間くらい経っていれば使っています。ただ決まりごとはないので、迷ったら使っておけばOKです!
メールに対しての端的な回答
これは2択ですね。実際にはConfirmedだけ覚えていればOKです。
Confirmed. 確認しました。
Understood. 理解しました。
私が働いている会社で、実際使われていたフレーズをそのまま抜き出してみました。アメリカやヨーロッパの担当者が使っていたフレーズです。
Confirmed.
確認しました。
Confirmed and thank you.
確認しました。ありがとう。
All confirmed.
全て確認済です。
Confirmed the situation.
状況わかりました。
Thanks and confirmed. Understood.
ありがとう確認して理解しました。
お礼とともに
こちらはThank you とともに使う表現です。感謝の気持ちを伝えることは世界共通大事なことですね。
Thank you for the information.
情報をありがとうございます。
Thank you for waiting.
お待ちいただきありがとうございます。
Thank you for the clarification.
わかりやすく教えていただきありがとうございます。
Thank you. It is clear to me.
ありがとうございました。腑に落ちました。
Thank you for the new inquiry.
新しいお問い合わせありがとうございました。
Thank you for the information. I’ll let customer know.
情報提供ありがとうございます。お客様にお伝えしておきますね。
Thank you for letting me know.
教えてくれてありがとうございます。
ネイティブや英語が堪能な方は「let」の表現をうまく使っています。
ここで使われている「let」は「~させてもらいますね」という意味です。
参考までに let を使った表現をさらに2つ紹介します。
I just wanted to let you know that we appreciate for all of your great effort for this development.
この開発への多大な努力に感謝していることをお伝えしたかったのです。
Please let me confirm the direction we should take.
今後の方向性を確認させてください。
難しくはないですが、少しカッコいいですね!このような生の英文にたくさん触れて、雰囲気を掴んでいくことが大事です。
”ごめんなさい”と一緒に
ごめんなさいを伝えるには、定番の「Sorry」ともう1つフォーマルな響きの「My aplogies(アポロジーズ)」があります。My apologies の方が丁寧な表現ですね。
My apologies for the delay.
遅くなってしまい、申し訳ありません。
Sorry for the late reply.
返信遅れてごめんなさい。
上記のように、My apologies for the delay. のようにも使いますが、 I apologize for the delay. のようにも使います。覚えておきましょう。
ちなみに2つは発音が違いますので注意しましょう。
My apologies ~(アポロジーズ)
I apologize ~(アポロジャイズ)
また、下記のような表現も便利に使えます。日本人に好まれる表現ですね。
I am sorry to inform you that ~
(残念ながら ~ のようなことをおつたえしなければなりません。)
文末での英語フレーズ
ここからは、メール文章の最後で使える便利な英語表現を紹介します。
確認します/何かあれば連絡下さい
「不明点があればご連絡ください」や「ご理解いただけると嬉しいです」などは日本語でもよく使いますよね。そのように使われる表現を実際に使われている現場から集めました。
Please let me know if you have any questions.
ご不明な点がありましたら、お知らせください。
We will confirm soon. Please wait.
近日中に確認します。お待ちください。
Please review and let me know if there is something missing or need to correct.
ぜひご覧いただき、足りない部分や修正すべき点があれば教えてください。
Hope you could understand our situation.
私たちの状況を理解してもらえれば幸いです。
これは覚えよう! keep you updated / keep us updated
この表現は知っていないと自分で作るのは難しいと思います。ただ、この2つはよく目にするだけでなく、とても便利に使える表現なので、敢えて個別に紹介します。
I will keep you updated.
これからも更新していきます。
Please keep us updated.
今後も何かあったら教えてくださいね。
keep + 人 + updated で 人を最新状態に保つ=何かあったら連絡します/連絡してね。という表現になります。
英語の独特な表現ですよね。
最後はお礼で締めましょう。
最後はぜひ感謝の気持ちを伝えましょう。とても使いやすいシンプルな表現を3つ紹介します。
Thanks.
ありがとう。
Thank you for your help.
ありがとうございました。
Hope this helps!
お役に立てれば幸いです!
便利なフレーズ
その他にも、メールでの英語表現でみなさんが即使えそう、というものも紹介します。
● Let me share ~ ~ を紹介(共有)させてください。
● Here is ~ これは ~ です。
● It is good to know that ~ ~ をうれしく思います。
それぞれのフレーズを実際に使われている表現で学習してみます。
Let me share some updates with you.
最新情報を紹介させてください。
Here is the comment and report from our software engineer in response to your question.
ご質問に対する弊社ソフトウェアエンジニアからのコメントとご報告です。
It is good to know that the customer is interested in our new product!
お客様が当社の製品に興味を持たれていることを知ることができ、うれしく思います!
good to know that ~ や great to know that ~ という表現はとてもよく使われます。
単純に Great to know that. という表現することも多いです。
「いいことがあった」、「嬉しいことがあったよ」、という話を聞いた場合に、Great to know that.「それは良かったね!」 のように使います。
上記の他にも下記の3つも頻出フレーズです。中でも 「As of today, 」 (今日時点では)という表現は社内では毎日と言ってもいいほどに目にします。みなさんもぜひ覚えておきましょう。
As of now, / As of today,
現時点では、 / 今日時点では、
Frankly speaking,
正直なところ、
double check
ダブルチェックします
日本語でも「心配なのでダブルチェックします。」のように言いますよね。
英語でも同じように使えます。
I will double check with our QA group.
品質保証グループにダブルチェックします。
ビジネス上で使う英語を学ぶためには、実践、書籍、オンライン英会話
実際のビジネスシーンで使う英語に触れることが、英語力向上の鍵です。この章では、日常業務で出会う英語を活用し、自然と英語表現を身につける方法を紹介します。また、ビジネス英語の学習に効果的な書籍やオンラインリソースもご案内します。
実践で学ぶビジネス英語:毎日の業務を通じて英語力を向上させる方法
ビジネスで使う英語を学ぶ上で、実際のビジネスシーンで使われている英語に触れることは非常に有効です。英語が堪能な同僚やネイティブスピーカーが書いたビジネス文書を読むことで、実用的な英語表現を身につけることができます。実際のビジネスシーンで使われている英語は、教科書や一般的な学習教材ではなかなか学べない実用的な表現が満載です。これらの文書を読んだり、実際に真似してみたりすることで、自然と効果的な英語表現が身につき、自分のビジネス英語のレベルも向上していきます。
簡単なビジネスメールを書いて、英語堪能な同僚や友人に添削してもらうと、より実践的なスキルが身につきます。
ビジネス英語学習のための必読書籍:効果的な英文メールの書き方
ビジネスで使用する英文は書籍でも学ぶことができます。読みきれない数のビジネス英語に関する本が出版されていますが、その中でもレビューで人気が高かったもの、私が実際に所有しているものの中から2つ紹介します。
英文ビジネスEメール実例・表現1200
こちらは受験勉強でお馴染みのZ会が出版しているビジネスメールの書籍です。具体的な事例を1200も挙げてくれており、色々なビジネスシーンが想定されています。一度読み終わったあとも手元に置いておき、メールを書く時の参考になります。
書く英語
こちらは英語を中心とする語学教材の出版などを手掛ける大手アルクから出版されています。様々な場面が想定されており、現場でもよく目にする表現が紹介されています。例えば、
I hope you are doing well.
(お元気でお過ごしでしょうか?)
We would appreciate it if you could ~
(~していただけますと幸いです。)
など、私自身もよく使う表現もカバーされていました。英語での議事録やプレゼンなども想定されている例文が多数掲載されており、エンジニアのみなさんに持っていてほしい1冊です。
オンライン英会話でビジネス英語をマスター:ビズメイツで効率的に学ぶ方法
オンライン英会話でもビジネスメールの学習もできます。特にビジネスに特化した英文であれば、オンライン英会話スクールもビジネスに特化している英会話スクールであるBizmatesがおすすめです。
Bizmatesであれば、ビジネスシーンでのメールも体系立てて学ぶことができます。また、自分で作った英文を添削してくれるレッスンも選べるので効率よく学習できます。
最後に、 インプットしたら次はアウトプットを!
この記事では、実際に現場で使っている英語表現の中で覚えておくと便利なフレーズに絞って紹介しました。以前紹介した、英文メールに関する記事と合わせてご覧いただくことで、必要充分な英語でのメールは書けると思います。
あとは実践の中で色々な表現を学び、使い方を覚えていけばOKです。
どんどんOUTPUTしていきましょう。効率よく学ぶためには、自分が作った英文を添削してもらうことが一番の近道です。英語が堪能な同僚や先輩にチェックしてもらう、またオンラインスクールで添削してもらうことなどで効率よく学習しましょう。
アウトプットできる人は確実に今よりもレベルアップできます。ぜひオンライン英会話スクールや業務を通して、少し無理やりにでもアウトプットする機会を増やしていきましょう。
間違った英語を使うことを怖がる必要は全くありません。積極的に英語をたくさん使って、たくさん間違えて、毎日少し自分の英語レベルを向上させていきましょう。みなさんの英語力が少しでも上がることを祈っています。
最後までご覧いただきありがとうございました。